要約
・テイルズオブクレストリアにハマった
・パブリッシャー、ディベロッパー、ともに株価への影響は軽微
・ジャンピングキャッチの危険有!理由がわからない火柱は触らない
皆様、お疲れ様です。
私も、お疲れ様です。
ぼたん。です。
4連休の2日目。日本各地で30℃近くまで気温が上がっていますが
相変わらず突然雨が降ったりと、じめじめした日が続いていますね。
日本には四季がありますが、私は夏が一番苦手で、冬が一番好きです。
生まれ育ったところがそこそこ雪国だったこともあり、冬場の寒さは心地よいくらいです。
感染症対策はもちろん大切ですが、熱中症対策もしっかりした上で
日々を楽しんでいきたいですね!

本題に入ります。
実は、私はそこそこゲームを嗜む系サラリーマン投資家なのですが
先日リリースされたとあるゲームにハマってしまいました。
今までは、ゲームを遊ぶだけだったのですが、投資を始めたこともあり、ふとリリース元企業のことが気になりましたので、少し調べてみることにしました。
テイルズオブクレストリア、バンダイナムコエンターテインメントよりリリース
はい。テイルズシリーズのスマホ最新作「テイルズオブクレストリア」についてです。

私自身は、アビスのアニメからシリーズに入った新参者ですが
ゲームはそこから遡って、最新のマザーシップタイトルである「ベルセリア」までプレイしております。
※テイルズシリーズには、マザーシップと呼ばれるナンバリング群と、クロスオーバーや外伝などの派生群が存在します。どちらも面白いので、気になる方はぜひ遊んでみてください!
本作品は、テイルズシリーズの特徴であるアクション系のゲームではなく
ターンコマンド制のシミュレーションゲームです。
アクションを楽しみたいという想いもありつつ、スマホで遊ぶには、これくらいシンプルでもいいのかなとも思いました。
そして、現在次のマザーシップタイトルとなる「テイルズオブアライズ」が開発中とのこと。

これを楽しみに、引き続きテイルズシリーズを遊びつくしたいですね。
バンダイナムコHD、リリース前後の株価推移
本作、リリースはバンダイナムコグループのネットワークエンタテインメント主幹企業である「バンダイナムコエンターテインメント」から行われています。
今や日本を代表するエンタメ企業体となったバンダイナムコグループですが、東証1部に上場しているのは、それらを統括している「バンダイナムコホールディングス」です。
以下、YAHOO!ファイナンスのリンクを記載いたします。

直近チャート推移
ゲームのリリースは7月16日(木)でした。
スマホゲーム関連株ではしばしば、
・リリース発表で株価上昇(期待上げ)
・その後、リリース日に向けて上がったり下がったり(期待上げ下げ)
・リリース前後で爆下げ(利益確定売り)
というのが見られます。
とはいえ、バンダイナムコHDにとっては、テイルズシリーズはポートフォリオを構成する1IPに過ぎず、それほど株価にインパクトはないのではないか、、、と予想していました。
チャート確認の前に、主な情報解禁の流れを簡潔にまとめます。
2018/09 | ①情報解禁 |
2019/06 | ②イベントにて、大型情報解禁 |
2020/04 | ③リリース想定時期発表 |
2020/07/16 | ④リリース |
初出の情報解禁から2年くらいかかっていますね。途中、私も忘れていました。
さて、それでは遡って2年分の株価推移を見てみたいと思います。

さて、皆さんもお分かりかと思いますが
この分析の仕方は、企業規模に対して適切ではないですね。
例えば、マザーズに上場しているスマホゲーム企業などは、1タイトルの開発に大きく業績が左右されます。なぜなら、保有しているIP数が少なく、運営中のタイトル数も少なく、よって業績へのインパクトが大きいからです。
一方で、バンダイナムコHDは非常に多くのIPを保有しており、本作から受ける影響は軽微と思われます。
チャート推移を見ても、、、
たまたま、今回はテンプレのような動きをしていますが、これは本作の影響ではないと思われます。
決算説明会の質疑応答から考える
前述にて、株価の動きは「本作の影響は軽微」と考えた理由はいくつかありますが
その1つは、2020年5月に行われた決算説明会での質疑応答集があります。
【ご質問】
ネットワークコンテンツビジネスの状況を教えてください。
【ご回答】
2020 年3月期第4四半期のスマートフォン向けゲームアプリケーションは、前年同期より8タイトル多い新作タイトルの投入数となりました。これに伴い、開発費など新作タイトルのリリースに伴う費用が前年同期より増加しました。なお、現時点では、2021 年3月期の投入数は 2020 年3月期とほぼ同数を計画しています。
主要タイトルの状況としては、「ドラゴンボール Z ドッカンバトル」が5周年イベントを実施した2月に国内過去最高の月次売上高となりました。さらに、「ワンピース」や「アイドルマスター」シリーズのタイトルも引き続き好調です。
新作タイトルでは第4四半期にリリースした「ミニ四駆 超速グランプリ」が人気となりました。今後も主要タイトルを安定的に展開するとともに、新作タイトルの創出・育成に取り組んでいきます。
引用:https://www.bandainamco.co.jp/cgi-bin/releases/index.cgi/file/view/9799?entry_id=6621
2020年5月に行われたものですので、もし「テイルズオブクレストリア」がバンダイナムコHDにとっての主力ビジネスであった場合、この質疑応答で触れられないのは違和感があります。
ちなみに、説明概要においても、「テイルズオブクレストリア」の文字はおろか、「テイルズ」の名前すら出てきませんでした。
マザーシップタイトルである「アライズ」についても、説明概要・質疑応答ともに触れられていません。
本当に分析すべき企業は「KLab」
ここまで調べて、なにか違和感を覚えた私は、もう少し調べるみることにしました。
すると、実は本作の運営および開発は「KLab」が行っているということに気づきました。バンダイナムコHDは、あくまでIP保有元およびパブリッシャーということです。
※スマホゲームビジネスでは、大きく分けると「ゲーム自体を制作したり運営する企業=ディベロッパー」と、「ゲームを企画してディベロッパーへ発注。出来上がったゲームの対外的な窓口、宣伝、プロモーション、運営などを行う企業=パブリッシャー」の2プレイヤーがいます。両社の役割は必ずしも明確に区別されているわけではありませんが、ストアでダウンロードする際に記載されている企業は「パブリッシャー」です。
※一般的には、「パブリッシャー」はゲームの製作費(実制作費のみに限らず、プロジェクト全体にかかる費用)を負担し、「ディベロッパー」に対して制作を発注します。得られる収益については、すべてパブリッシャー側の収入とするか、あるいはレベニューシェア(成功報酬)で一定料率がディベロッパーに分配されます。ディベロッパーとしては、受注業として請け負った額よりも少額で制作をすることで、残ったものが受注益となります。また、レベニューシェア契約の場合は、良いクオリティのゲームを制作すると売上アップに繋がり、大きな分配収入が見込めますので、このバランスが大切なビジネスとなります。
そこで、「KLab」の株価推移を確認してみました。

情報解禁時に若干上昇しているように見えますね。とはいえ、直近は暴落の影響からの戻しとも言えますので、それほど大きなインパクトはなかったと言って差し支えないでしょう。
参考「Aiming:ドラゴンクエストタクト」
「テイルズオブクレストリア」とほぼ同時期にリリースされた大型スマホゲームとして、「ドラゴンクエストタクト」があります。
こちらは、マザーズ上場の「Aiming」が開発に名を連ねていますが、リリース前後でチャートに綺麗な火柱を描いていることが確認できます。

企業の状況によって、サービスが株価に与える影響は違う、ということでしょうか。
ホルダーからしたら、火柱は嬉しいことかもしれませんが、先っぽでジャンピングキャッチしてしまった人にとっては、なんとも憎い芸術作品ですね。
ちなみに私は、株式投資を始めた直後に、IPO銘柄「ミクリード」「松屋R&D」の火柱に焼き尽くされた経験があります(>_<)
終わりに
話題性、決算、思惑。
相場の世界にいると、すぐには理由がわからないような株価の動きを目にすることがあります。
後になって調べてみると、リリースが発表されていたりするのですが、情報キャッチに遅れた場合、わからずに参加すると大抵悲しい結果になってしまいます。もちろん、棚ぼたもあり得ますが。
とはいえ、理由がわからないなら触らない。
これが一番だと思います。
ゲームは好きなので、いずれ私もゲームセクターの日本株をもちたいと考えています。
が、短期での取引は買っても負けても相当なものになりますので、自身が納得できる分析の上で、長期保有をしてみたいと思います。株主優待でゲームソフトがもらえる、みたいな株とかあれば嬉しいですね。
就寝直前、ブルーライトを顔いっぱいに浴びているせいか、最近睡眠リズムが崩れがちです。
そんなときは、サウナからの水風呂で、自律神経を整えてリラックス!
オススメです!

それでは、明日もそこそこ頑張っていきましょう!!
Constant dripping wears away the stone.
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